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ドバイの会社設立に知るべきそれぞれのフリーゾーンの違い

ドバイでの会社設立、法人設立の1つの方法としてフリーゾーンでの会社設立の方法があります。

会社設立のその他の選択肢や抑えておくべきポイントなどは、以下の記事で先ずご確認下さい。

ドバイの法人設立の7つのポイントと注意点【会社の土台をきっちり作る】

大きなポイントは分かったけども、フリーゾーンで会社を設立するにもう少しフリーゾーンの詳細を知りたい!フリーゾーンの会社設立のメリットとデメリットを纏めたい、どれくらいの費用(コスト)がかかるのか?初期費用とランニング費用なども知りたい。

といった疑問をお持ちの方に以下の様な具体的な内容をお伝えしていきます。

  • ドバイの会社設立に知るべきそれぞれのフリーゾーンの違い
  • ドバイの会社をフリーゾーンに登記するメリットとデメリット
  • フリーゾーンでの会社設立の初期費用とランニング費用、そして見えない費用

私のドバイのUAE人であるパートナーは会社を100社以上持っており、また海外企業の誘致も積極的に行っています。私の情報の多くは、その現地パートナーから得ているため時にはあまりネットなどには落ちていない情報も得ることが出来ています。是非、お役立て下さいね^^

それでは、解説していきます。

ドバイの会社設立に知るべきそれぞれのフリーゾーンの違い

メインランドとフリーゾーン

ドバイでの会社法人の設立形態は以下、大きく二つあります。

  1. ドバイメインランドでの会社設立
  2. フリーゾーンでの会社設立

この二つではライセンスの取り方やその先にできる事業の内容も変わってきます。また保有できる株式の数量も違うため、ビジネスの内容によって適切な場所で設立することが求められます。

今回は、 フリーゾーンの会社設立方法についてご説明します。メインランドでの会社設立方法の具体的なお話については以下の記事をご参考下さい。

※メインランド記事

フリーゾーンの一覧

フリーゾーンは現在 UAE に40ヶ所以上あるとされています。その中の多くはドバイ守彫刻の中にあります。ここではフリーゾーンの一覧をあげてみます。

正直これだけを見ても、何が何だかわからないと思います。実際私も全てのフリーゾーンの内情を知っているわけではありません。それぞれのフリーゾーンには特徴があります。

見ておくべきフリーゾーンの特徴

こんなにもたくさんのフリーゾーンがあると、本当にどこのフリーゾーンがいいのだろうと頭を悩ませてしまいますよね。分かります。フリーゾーンを見る際にいくつか押さえておいた方がいいポイントがあるので次にそれをお伝えします。

各フリーゾーンのアクティビティの内容

フリーゾーンによって取得できるアクティビティの種類に違いがあります。まず自分が行いたい授業やビジネスがそのフリーゾーンで実施可能なのか否かの確認が必要です。

フリーゾーンごとに特別に用意されているライセンスカテゴリーであったり、 または多くのフリーゾーンで共通的に用意されているカテゴリーなどもあります。

フリーゾーンの設立費用やランニング費用

設立費用は各フリーゾーンによって全く異なるため費用に関しても確認が必要です。場合によってはプロモーションとして割引やパッケージ価格などで集客をしているケースもあります。費用は大きく設立費用と、翌年以降のランニング費用の二つに分けられますが、この双方を確認することが重要です。

監査レポート

会社設立後に毎年監査レポートを提出しなければならないフリーゾーンと、任意でよいフリーゾーンがあります。監査レポートは授業をする上でとても重要ですが、義務的に提出しなければいけない場合、毎年の手間は増えるでしょう。

ご自身の事業に問題がなければ良いですが、監査レポートの提出義務の有無は確認をしておく方が無難でしょう。

資本金

必要最低限の資本金金額もフリーゾーンによって定められています。 必要最低資本金も角フリーゾーンによってそれぞれ違うため個々の確認も必要です。金額のみならず実際にその資本金を振り込んだ証明をする必要があるフリーゾーンや、実際の現金を売り込む必要はなく資本金金額のみを定めればよしとしているフリーゾーンもあります。

実際に現金を振り込まなくていいからといって多額の資本金金額を提示すればいいというものでもありませんのでお気を付けください。例えば、資本金金額に応じてライセンスの費用自体が変わる、つまり高くなるというケースもあります。

実際に事業に必要な資本金金額というものはあるでしょうが、資本金に対する各フリーゾーンの取り扱いも確認をしておくべき項目です。

オフィス

ライセンスにはオフィスの登記住所が必ず必要です。フリーゾーンによってはフレキシィデスクというコワーキングスペースのような場所を登記住所と指定できる場合があります。しかしここで思い出していただきたいのは、ライセンスやオフィス銀行口座といった項目は密接に結びついている点です。法人口座開設にあたりフレキシィデスクでは法人口座が開設できませんという銀行さんもいらっしゃいます。これらを統合的に考えた上で適切なオフィス洗濯をすることが必要となってきます。

ドバイの会社をフリーゾーンに登記するメリットとデメリット

フリーゾーンでの会社設立のメリット

100%外資で設立が可能

メリットの大きな一つとして100%外国資本での会社設立が可能です。これが大きなメリットとして挙げられる理由として、 一方のメインランドでは51%以上の株式をローカル( UAE国民)が持つ必要があるとされているからです。

※ 実際は回避する方法も存在します。詳しくはメインランドでの会社設立方法の記事をご確認ください。

外国資本の企業が100%出資し会社設立が可能です。 もちろん外国人が個人として100%株主になり会社を設立することもフリーゾーンでは可能です。

設立コストがメインランドより低い

設立コストやランニングコストはそれぞれのフリーゾーンによって違います。しかしフリーゾーンと、メインランドの会社と純粋に比較する場合、フリーゾーンの方が設立コストやランニングコストを低く抑えられる可能性があります。

各フリーゾーンには設立パッケージのようなサービス展開をしており、お得に設立ができるケースがあります。詳しくはその時々にフリーゾーンに問い合わせる必要があります。

法人税が0%

フリーゾーンに限らず、ドバイ全体の企業に言えることですが法人税は0%です。この法人税0%に魅力を感じ周辺諸国含め世界中の企業が進出をしています。またこの戦略が、中東ドバイを金融やビジネスの中心地としたと言われています。

それぞれのビジネスに必要な設備がある

フリーゾーンはそれぞれに特徴を持っています。多くの場合は特定の業種向けに設立されたフリーゾーンが多いです。そのため、特定の業種に向けた必要な設備等が整えられているケースが多いです。

例えば、

Airport FREE Zone: 空港真横にあるフリーゾーンで、貨物等を保管できる倉庫関係、通関を切るための税関などの設備が整っており航空貨物で貿易を行う企業様にとって設備的に多くのメリットがあります。

その他スポーツシティというフリーゾーンはスポーツ関係の企業、メディアシティというフリーゾーンはメディア関係の企業、ヘルスケアシティというフリーゾーンは医療関係の企業へそれぞれの業界で必要とされる設備が充実しているフリーゾーンとなります。

フリーゾーンでの会社設立のデメリット

法人の銀行口座開設が難しい

フリーゾーン企業の一番の問題は、法人の銀行口座開設が難しい点にあります。なぜ難しいのか?それはドバイの金融機関はマネーロンダリング等の国際的な金融トラブルを防ぐ意向があるとされています。フリーゾーンは会社100%で設立できるというメリットの反面、誰でも設立が可能とも言えます。そのことから、過去多くの金融トラブルが発生したことが銀行口座開設が難しくなっている背景と言われています。

では銀行口座はフリーゾーンでは開けれないのか?

と言いますとそれはもちろん違います。適切な書類や説明を行うことでもちろんフリーゾーンでも法人の銀行口座を開設は可能です。

ここではメインランドの企業より法人口座開設が難しい、手続きに時間がかかる可能性があるということを覚えていただければいいと思います。

メインランドでの直接の事業は出来ない

フリーゾーンは基本的には各フリーゾーンの中でだけ授業を行っていいということになっています。 この考え方はまさに経済特区に似ているといえるでしょう。

そのため例えばドバイ市内にお店をオープンしたい、ドバイ市内で商品を小売で販売したいなどといったケースはフリーゾーンの会社では行うことができません。

日系企業の多くはフリーゾーンに会社を建てられているケースが多いですが、各社様ドバイ市内でのご商売には現地のパートナー企業を作り、現地パートナーの会社を通してご商売をしているケースが多いです。

信用力が欠ける場合がある

銀行口座開設と同様に、フリーゾーンの会社ライセンスだと信用力が欠けると言うお客様もいるようです。大きな金額を動かすご商売などを考えられている場合はフリーゾーンではなくメインランドを選択肢に入れる事も必要になってきます。

フリーゾーンでの会社設立の初期費用とランニング費用、そして見えない費用

※会社設立の方法を参照

会社の設立方法には、いくつかの手法が考えられます。詳しくは会社の設立手法の記事をご確認ください。

会社の設立費用

会社設立には多くのポイントがあり。トータルでの設立費用は千差万別になります。会社設立の7つのポイントでもご説明している通り、 ライセンス取得だけではビジネスはできず、その他にもオフィスやビザ、銀行口座開設との関係性も考慮する必要があります。

どのような事業を行いたいのか、 何のためにドバイで会社を設立するのか、といった目的に応じた設立方法をトータルで検討し費用を出す必要があります。

  • ライセンスは取ったけども銀行口座が開かない。
  • ビザを発行したかったけども、発行枚数の上限がある。
  • 安いと思って依頼したが結果的に高額になった。

このようなお悩みはよく聞きます。

ランニング費用

ランニング費用も同様に、会社の設立形式によって変わってきます。大きくは以下のような点を想定しておけばよいでしょう。

会社のライセンス費用

  • オフィス費用
  • ビザ健康診断保険等々の法的に定められている義務にかかる費用
  • 更新代行を使う場合はその代行費用

ドバイ会社設立時の見えない費用

ここで見えない費用についてお伝えをしておきます。

お見積りや請求書には載っていませんが、中東という土地柄か日本にはあまり正確な情報が出回っていません。そのため多くの時間を調査に費やしたり、 行く度となくドバイに足を運ぶことになり旅費がかさむ、結局設立方法間違い全てゼロからやり直しをすることになる。実際にこのようなケースは私の周りでも聞きます。

この見えない費用が大変大きくかさむ場合があるので、是非適切な情報を適切な場所から入手されることをお勧めします。

自分たちのことをよく言うような営業のようになりますが、私たちは UAE 国民のパートナーとともに会社設立のコンサルティング、代行業務を行っています。現地のことをよく知る UAE 国民のパートナーがいることで皆様の描くドバイ戦略にお役立ちができると思います。

会社設立を行う際は、是非以下の記事も参考にしてみて下さい。

ドバイの法人設立、会社設立の代行、コンサルティングの内容と利用するメリットとは?